グローバル感染症センター 九州大学病院 感染症対策 渡航外来

ごあいさつ

 人々は古くから感染症と闘ってきました。感染症の撲滅をめざし、感染症の発症を予防し、あるいは伝播を防ぐように努めてきました。
感染症の中には天然痘のように撲滅に成功した例はありますが、鳥インフルエンザのように新興感染症として出現してくるものも少なくありません。ワクチンの中にも、麻疹や水痘ワクチンのように発症予防に有効なものもありますが、まだまだ発症予防の難しい感染症も多数あります。院内感染症対策も、伝播によるアウトブレイクを防ぐべく、これまで個々の病院の感染対策チームが中心となって活動して参りました。しかしながら、薬剤耐性菌が増加してきている現状では、これらの対策は個々の病院だけでは難しくなってきています。
  そこで、九州大学病院では、これまで院内を中心に活動していた感染制御部を発展させ、2011年11月に初代林純センター長を中心に、グローバル感染症センターが設立されました。院内での抗菌薬・抗ウイルス薬の適正使用、薬剤耐性菌に対する感染対策の徹底に始まり、地域医療機関との連携、ネットワークの構築、さらには、海外渡航者に対するワクチン接種、世界の感染症情報の収集などを目指し、感染症に対して総合的にケアしていきたいと考えます。
 また、医療従事者のみでなく、一般社会の方々に対しても教育・啓発を行っていきたいと考えております。ひきつづき、皆様のご協力をよろしくお願い致します。

九州大学病院グローバル感染症センター長
下野 信行